COMMENT


※順不同・敬称略

非常に魅力的な映画

Guardian


ただただ素晴らしい…
私はこの映画が大好きだ。

FilmWeek(KPCC―NPR Los Angeles)


私は医者ではないが、分断された社会を潜在的に治療するためにこの映画を処方したいと思う。

The Patriot Ledger


「哲学なんて、何の役に立つんですか?」と問われたあなたも、問いたくなったあなたも、この北アイルランドの試みと共に考えてほしい。
哲学するとは、暴力の欲望から身を引き剥がし、他者の声を聴き、そして自分と向き合う、はてしない道のりだ。
哲学はつねに途上であり試みである。
この映画は、正直にそれが描かれている。

永井玲衣(哲学者)


「どんな意見にも価値がある」― 僕も参加したことのある「哲学対話」では、全員が一人の考えを聞いている姿に感動します。
北アイルランドの小学生も自分の考えを話し、問題を解決していきます。
それを引き出すのは、ケヴィン校長の「問う」力と「聞く」力。
哲学は生きるためのもの、一人一人を尊重するためのもの、と素直に実感しました。

平田満(俳優)


ベルファストといえば、約30年にわたって内戦に近い状態が続いた街。
あれから更に20年以上経ってもしこりが残る環境で育つ子供たちの心はなかなか穏やかになりにくいはずです。
この校長が小学生の男の子たちに施している極めて貴重な教育は次世代の感性に深い影響を及ぼすと思います。
こんな教え方を全世界で取り入れる価値が大いにあります。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)


子どもたちに手渡すのは過去ではなく、未来を切りひらく力。
硬い暴力ではなく、柔らかく考える力。
大人は今なにをなすべきか……深く美しく厳しい問いかけの映画だ。
校長先生が素敵すぎる。
保護者への注意、しかと胸に刻んだ。

俵万智(歌人)


凄い校長先生がいたものだなあ。
彼の哲学の教室は、子どもたちが生き抜く力を身につけるための教室だ。
偏差値教育より、1万倍は役に立つだろう。
日本のすべての親や教育関係者に観てほしい。

想田和弘(映画作家)


ケヴィン校長の、哲学することへの希望、対話の技術、そして何より、子どもたちをリスペクトする姿はもちろんすばらしい。
観る者は、まずそこにきっと圧倒される。
でもこの映画で最もスポットライトが当てられるべきは、子どもたちが、時に絞り出すように「自分の言葉」を紡ぎあう姿だ。

苫野一徳(哲学者・教育学者、熊本大学大学院教育学研究科准教授)


そう遠くない過去、この場所は荒廃した戦場だった。
その傷跡は町並みに、そして人々の心に、はっきりと今でも残っている。
憎しみの連鎖を止めるため、衝動的に暴力と自己破壊に走ってしまう幼い少年たちを守るため、思想と視線の違いから生じる対立を断つためのプロセスは終わりのないハードワークだ。
切実で不完全でだれも見捨てない哲学対話を追求するすべての人々にエールを贈りたくなった。

キニマンス塚本ニキ(翻訳家・ラジオパーソナリティ)


このドキュメンタリーから学ぶものは大きい。
今日本では、大人も子どもも、寛容性を失い、誹謗、中傷や罵詈雑言が横行している。
大事な人を守ることにまで目がいかない。未来の社会文化の担い手である子どもの教育にも配慮が行き届かない。
しかし、そんな厳しい日本社会だからこそ、このドキュメンタリーは尊い教訓を与えてくれる。
一人でも多くの、親や教師、社会の人々に映画館に足を運んでいただきたいと願っている。

内田伸子(お茶の水女子大学名誉教授)


\ ぼくたちの哲学教室をシェア /